コネクテッドカーの
データからの インサイトは
私たちに どのようなメリットを
もたらすのでしょうか?

2021年7月13日

未来の持続可能なモビリティを実現するためには、コネクテッドカー向けのスマートデジタルサービスが鍵となります。化石燃料車から電気自動車に移行するドライバーをサポートできるでしょうか?コネクテッドカーのデータは、多数の情報を提供してくれます。これらを適切に分析・応用することで、未来の車とモビリティのための重要なインサイトと新しいデジタルサービスを導き出すことができます。

自動車データからインサイトを抽出する方法

自動車データからインサイトを抽出するには大きく分けて2つのアプローチがあります。1つ目は仮説に基づいたアプローチです。仮説を立て、それが正しいかどうかを結論付けるためにコネクテッドカーのデータを使うのです。たとえば、週末に特定の地域を通過する車の台数などです。2つ目はこの反対のアプローチです。データを調べることで特定のパターンを見つけ出します。たとえば、電気自動車の平均走行距離や、シェアードモビリティサービスが特に成功している地域などです。

どちらのアプローチを取っても、自動車データは非常に価値あるインサイトを提供してくれます。WirelessCarではこの両方のアプローチを組み合わせて、コネクテッドカー向けデジタルサービスを開発しています。

自動車データからのインサイトは、自動車会社、レンタカー会社、都市や地域のプランナー、そしてドライバーにどのようなメリットをもたらすのでしょうか

自動車データからのインサイトが何を意味するかは、対象者によって異なります。以下に、その例をいくつか示します。

自動車会社/OEM

自動車データは、OEMの車が、開発され最適化されたとおりに使用されていることを示しているでしょうか?ドライバーの要求に応えるために、ある車種を別の設計にすべきでしょうか?

レンタカー会社

そのレンタカーは主に地元で使われているでしょうか?それとも長距離の移動に使われているでしょうか?レンタカーの利用期間は長いでしょうか?短いでしょうか?国境を越えて運転されている車(おそらくレンタル契約違反)はあるでしょうか?

都市や地域計画のプランナー

自動車データから得られるインサイトは、都市計画や地域計画をさまざまな方法で容易にします。たとえば、電気自動車向けの充電ステーションや通勤/通学者向けの駐車場をどこに作るかを決めるのに役立ちます。また、地域の交通の流れやピークを高精度で測定・評価することができます。

個々のドライバー

インサイトは、ドライバーの行動を読み解き、その行動を改善するために使用することができます。また、特定の車種やドライバーの行動が燃費にどのような影響を与えるかをドライバーに知らせることもできます。

a computer screen with graphs and statistics

コネクテッドカーのデータをできるだけ多く、詳細に取得する方法

運転に関する調査や研究は、電話やメール、またはドライバーへの実際のインタビューを通じて行われることが一般的です。その一例が3319名のドライバーに運転行動についてのインタビューを行った「アメリカン・ドライビング・サーベイ」です。しかし、これらの方法は信頼性が低く、非常に効率が悪いうえ、多くのリソースが必要になります。データをデジタルで収集すれば、より簡単かつ正確になります。数百万台のコネクテッドカーが車の動作状況を毎日報告しているからです。より多くの(そしてより複雑な)データを受け取ることができ、そのデータを個別に、または主要データセット内で比較・評価することができます。

インサイトをコネクテッドカー向けのスマートなデジタルサービスに転換

自動車の電化や車両稼働率の向上など、モビリティの未来にどのように貢献できるか、それがWirelessCarにとっての重要な課題です。コネクテッドカーのデータは、コネクテッドカー向けのスマートなデジタルサービスを実現するインサイトを抽出することを可能にします。こうしたサービスの設計者として、私たちはデザイン思考のスイートスポットを探しています。以下の3つすべてが揃ったとき、具体的な新サービスが成功する可能性が高くなります。

妥当 – インサイトを、顧客が実際に望んでいる有用なサービスに転換できるでしょうか?そのサービスは誰に対して有益でしょうか?その理由は?

有用 – このサービスは、顧客のビジネスに役立つでしょうか?持続可能性、CO2への影響、そして気候の面で優れているでしょうか?(ここでは、「デザイン思考」のモデルを少し変えて、CO2への影響をパラメータとして追加しました)

実現可能性 – このサービスの構築、提供、維持に必要なデータと技術を持っているでしょうか?

WirelessCar Innovation graphic

コネクテッドカー向けの新しいデジタルサービスを実現する技術環境

WirelessCarでは、分析、機械学習、データ可視化のためにAmazon Web Services SageMaker、AWS QuickSight、Microsoft Power BIなどのツールを使用しています。そして、データフレームワーク、DataOpsチーム、プライバシーとセキュリティ・バイ・デザイン、データ消費者API、分析発見アクセラレータなどの専用のデータ・分析管理機能を提供しています。当社では新しいデジタルサービスを開発する際、顧客のサービスプラットフォームだけでなく、その構築・維持にかかる作業についても真摯に理解し、経験とサイバーセキュリティを融合させます。既存のクラウドに新しいサービス追加したり、既存のサービスをさらに効率化することができます。

これらすべてにより、私たちはお客さまが自社のコネクテッドカーを活用し、よりデータ志向になるのをサポートします。自社のコネクテッドカーデータの活用とインサイトをWirelessCarがいかに加速できるかについてご興味のある方は、ぜひご連絡ください。

ビジネス開発責任者: Daniel Fredriksson

戦略、製品管理、パートナーシップ担当バイスプレジデント: Sofia Granath

当社のウェブサイトでは、当社の製品ソリューション当社の仕事について詳しくご紹介しています。またWirelessCarブログでは、自動車のサイバーセキュリティからモビリティの未来まで役立つ情報を多数掲載しています。