車載アプリによるコネクテッドカーサービス配信の変革

コネクテッドカーサービス配信の変革

ラグジュアリーカーを提供する、ある電気自動車会社は、コストのかかる長い開発サイクルに縛られることなく、デジタルサービスを強化したいと考えていました。Android Automotive OS(AAOS)で車載アプリを作成し、WirelessCarの標準的なクラウドサービスの1つと連動することで、新しいコネクテッドカーサービスをわずか1か月でシームレスに顧客に提供することができました。

課題

同社は、走行や車両の利用状況に関する価値の高い情報を顧客に提供することで、デジタルサービスを強化したいと考えていました。一番の課題は、開発プロセスを合理化することと、新しいコネクテッドカーサービスの立ち上げに伴うさまざまなコストを削減することでした。また、無線(OTA)アップデートによって、長期間にわたってこのサービスを改善し続けられるようにすることも重要でした。

A black electric car charging at home in the drive way.

ソリューション

同社のニーズに応えるために、WirelessCarはAAOSベースのシステムが提供する新機能を活用し、開発のリードタイムとコストを大幅に削減しながら車載アプリを構築しました。

こうして完成した車載アプリは、乗車するたびに詳細なデータを照合・追跡。走行距離やエネルギー消費量の記録が必要なドライバーや企業に正確な情報を提供します。 ドライバーは自身の移動履歴を閲覧し、それが出張経費の対象となるものか、私的なものかを分類することができます。

この車載アプリは、走行データを当社のポジション&ジャーニー製品に送信することで、データをWirelessCarクラウドに安全に保存します。同時にポジション&ジャーニーAPIを使用して、移動情報を車内のドライバーに表示します。さらに車外のスマートフォンやコンピューターにデータ表示させることもできます。

成果

私たちのコラボレーションによって、この車載アプリは開発期間とコストを大幅に削減して立ち上げることができ、この会社の自動車ユーザーが利用できるようになりました。同社は人気の高い新しいコネクテッドカーサービスを顧客に迅速に提供できただけでなく、無線(OTA)アップデートを通じて、長期間にわたってその車載アプリを改善し続けられることを保証できるようになりました。

このソリューションを活用することで、自動車会社は自社製品の実際の車両利用状況をより的確に分析できるようになり、今後開発すべき機能や設計に関する意思決定に役立つ情報が得られます。さらに、利用状況を元にした保険(UBI)のアプリケーション用に拡張することもできます。

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